川沿いを歩いてみると
まったくもって更新しない。
一体何をやっているのだろうか。
書きたいことはいろいろと溜まってはいるのですが、文章にする気力は仕事から帰るとわかない。
さらには休日もやる気が起きない。
意識高い方々の言葉を聞いても皮肉る体力もなく。
面白いことも特になく。
うん、何をしているのだろうか。
「さすがに風が冷たいね」
そう彼女がぐるりぐるりと2回半ほどマフラーを首に巻いて顔を埋めている。
僕と彼女との距離には人が一人分入れるくらいの距離がある。
寒いからくっついて歩こうか。
こんな落とし文句のような一言がなかなか言えない。
人が一人間に入れるといっても今、隣には女の子が歩いている。
僕と並行して一緒の歩調で歩いている。今までにない経験で思わず顔が熱くなる。
「君の5歩は僕の6歩〜、だっけ?」
「そんな歌詞だっけ」
彼女も同じことを思っていたのだろうか。
ふと人気バンドの歌の歌詞を歌い、僕に少し近寄る。
月夜に照らされた彼女の顔が少し赤らめているような気がするが、きっと寒さのせい。
そう、こうして今彼女に触れる勇気が出るのも冬の寒さのせい。
ー冬が寒くってほんとによかったー
やっぱりこんな言葉が思い浮かぶミュージシャンを尊敬する。
僕たちの平行線を点で交わらせる簡単な理由だった。
朝、電車でiPodのシャッフルで流れてきた音楽で妄想してみた。
iPodのシャッフルの神様を信じてみたい。
おしまい。